幽体離脱について

幽体離脱はかなり疲れてきて眠気に襲われたあたりになりやすい。ということは霊の側からも引っ張り込みやすいということだ。
霊とはもちろん霊界から来たきれいな霊たちで、薄汚れた霊などではない。だから危険ではなく、かえって守ってくれているので安心だった。

0時を過ぎるとけっこう眠気に誘われる。
また、あきらかに霊のお誘い棚とわかるときがある。調子よく書いていて、いきなり眠気に襲われるのだ。
「ああ、来たんかな?」
〈書くのはこれくらいにして、そろそろ行くぞ〉
何となく霊の気持ちがわかった。
こちらも内心わくわくする。今日はどこへ行くんだろう……。
そして霊界へ行くことになる。

やがて一冊の本に出来るほどの原稿が出来上がった。
すると霊界行きはぴたりとやんだ。
といってもチョコリチョコリとはあった。
打ち上げではないが、霊が私の部屋に集まったこともあった。
もちろん現実の世界ではない。
あの世のもうひとつの私の部屋だ。
霊は何も言わず、みな私をねぎらうように思い思いにくつろいでいた。
いまでもそれらをはっきり覚えているが、気のせいか、現実の記憶よりも鮮明だ。デジタルとアナログ以上の開きがある。

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