イギリス女性殺人――ヒトラー、ゲリイ・ラウバルの関係について

    ――一番最初の原稿です――



   スピリチュアル・ワールド ニュース









新たにお越しいただいた皆さま、おいでやす。


それでは私の自己紹介――と行きたいところですが、私

のしょーもないことを聞いても面白くないと思いますの

で、さっそく記事に移りたいと思います。



さて、毎回新聞のようなビューテイフルな紙面を更新し

たいのですが、そうも行きません。



ですので、月に何回かそういった特集を組み、絢爛豪華

(とまではいきませんが)な新聞を配達したいと思いま

す。



日刊が理想的なのですが、そうもいかず、なるべくがん

ばりたいと思います。

とりあえずは毎日の記事は、「かわら版」形式にして、

江戸時代にはあったそうですが、瓦刷りでち

ょっとした一枚の紙に出来事・事件を書いて配るやつ、

よく時代劇に出てきます。




いろんなことをおしゃべりします。



ジャンルはめちゃくちゃなのですが、奇想天外な私の日

常、考え方などを理解していただけたらと思います。



じつは最近洋書の翻訳作業をしておりまして、ご期待に

添えない点、申し訳なく思っております。



それでは今日の記事です。







     〈無題――あれこれ〉



この前、市橋容疑者が捕まりましたが、ようやくホッと

しました。

イギリス女性バラバラ事件ですね。



私は5年ほど前までは大のイギリス嫌いで、ヨーロッパ

本土志向型でした。ドイツやフランスびいきでした。

いわゆるナポレオン派なので、ヨーロッパ戦役のときは

大変イギリスさんにお世話になりました。

(直訳すると――てめえら川向こうのもんがフランスに

領土権を主張しやがって、ジャンヌダルクの活躍によっ

て何とか持ちこたえたが、さらにさらにナポレオン戦争

では目の敵にしやがって、エジプトでも邪魔するし、ス

ペインにもシャシャリ出て来るし、挙句の果てはワーテ

ルローで汚い手使いやがって――やいウエリントン出て

きやがれ、あの時は調子が悪かったが、今度は負けね~

ぞ)――こんなんでました。



ま、世界征服というのは難しいものです。



さらに第二次世界大戦でも行く手を阻みました。

ところがですよ。じつはナポレオンもヒトラーもイギリ

スと相性がいいんですね。



エルバ島へ流されたナポレオンに接したイギリス貴族が

「もっと早く国王と会っていれば戦争もなく、多くのイ

ギリス兵も死なずにすんだかもしれない」と、述懐して

います。

また、ヒトラーと時の国王、エドワード8世との親交ぶ

りは有名です。

ところが国王はアメリカの女優と王権をすて駆け落ちし

てしまいます。

そして、あまり知られていないのですが、ヒトラーはイ

ギリスにもヨーロッパ征服にも興味なかったのです。

そしてイギリスとの同盟を渇望していました。ヒトラー

の欲しかったものはロシア本土それしかなかったのです。

ポーランドに侵攻したのはそこがロシアへの通り道だっ

たにほかなりません。



当初ヒトラーはイギリスもフランスも出てこないだろう

と、高をくくっていました(うんちく――思うに鷹をく

くる――足を縛れば暴れない、から来たのだと思います)。

しかし、あのようなロシアだけでも3000万は死んだ

だろうといわれる戦争が起きました。皮肉ですね。

ヒトラーはイギリス人フランス人の一人たりとも殺すつ

もりはなかったのです。

初めて聞きましたか。

ヒトラーは悪いやつだというだけで、人々はその裏に隠

された真実を知ろうとはしないのです。



ヒトラーのしたことは悪いことです。しかし、もうひと

つ弁護させてください。

ヒトラーが凶暴になったのは、ある女性死がきっかけで

した。

彼女の名はアンゲラ・ラウバル――党内ではゲリイとい

う愛称で親しまれていました。彼女はヒトラーの姪で愛人

だったのではないかといわれています。

本当のところはわかりませんが、彼は彼女の死によって

絶望の淵を彷徨ったとさえ言われています。

一週間、家に閉じこもり、思うに自殺も考えたのかと思

います。

死ぬか生きるか悩んだ末、どうせ生まれたなら出来るこ

とをやってから死のうと考えたのだと思います。

もともと性格がナポレオンに似ていたのだと思います。

愛するものを奪われ、あとに残ったのは戦争でした。

それからなのです。彼の雪崩のような進撃が始まったのは。


ヒトラーは政権まであとわずかの所にいましたが、傷も

癒えぬそのときに、時の首相、ヒンデンブルグと会見し

ます。結果印象が悪く、首相の座に座るまであと数ヶ月

を要しました。



ゲリイが生きていれば、近親結婚ではありますが、おそ

らく結婚して、ゲリイの尻にしかれて大人しく、ドイツ

の名宰相になったと思います。

愛しき妻、芸術、建築、国家創造――戦争などやってい

る暇などありませんし、もし危機があったとしてもゲリイが

うまく手綱を取って裁いてくれたと思います。

しかしながらあのような戦争が起きました。

まるで悪魔に操られているように……。





すみません。イギリス女性から思わぬところへ行き着いてし

まいましたね。脱線は私の十八番(おはこ)です。







    ――連載小説はまたのちほど――

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